2ヶ月後のTOEICのために要点やテクニックをまとめてみた(その1:マークシート?いいえ、チェックボックスです。)

私のデスクには、小さな本棚がありまして、そこには皆さんご存知の通り(?)、英語語源辞典やラテン語のテキスト、漢和辞典やフランス語文法書、挙句はDUDENの語源辞典や、Langenscheidtの英独・独英辞典が並んでいます。普段は気ままに本をとって、あるいは気になった英単語を見つけては辞書を引いて楽しんでいるのですが、いかんせん2ヶ月後にTOEICがあるではありませんか。最近点数が落ち気味で、目標の700点が中々超えられない状態が続いています。そこで、2ヶ月前からTOEIC対策をちゃんと続けられるように、ブログのネタにしてしまえという、まぁよくある手を使ってみたいと思い立ちました。しばらくTOEIC関連のエントリーが続きますが、ご容赦の程をお願い致します。左の「カテゴリー」で目的の記事を見つけていただけたらと思います。

さて、記念すべき第1回は、TOEICを受験する人なら誰でも知っているべき基本事項から押さえたいと思います。

例題の放送は聞かない

まぁこれは当たり前でしょう。TOEICのリスニングパートの最初にある例題の放送、あれを悠長に聞いている人は、相当に余裕がある人だと思います。どうしても聞きたい人は試験前に、TOEIC公式サイトに行って気の済むまで聞いて下さい。
サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|TOEIC Program|IIBC
リスニングパートの最初にある例題の放送(これを「ディレクション」と呼びます)が流れている間、何をするか。当然、問題の先読みをします。
先読みをするといっても、無闇矢鱈に先読みすると逆効果になるので、分量をわきまえて下さい。目安としては、

  • PART1: 10枚の写真全て
  • PART2: 先読み不可。PART3の先読みをしてもよい。
  • PART3: 最初の2セット6問。PART2での先読みを含めて、設問と選択肢を読めると良い。
  • PART4: 最初の1セット3問。

くらいでしょうか。PART3や4をあまり先読みし過ぎるのは混乱の原因となりますから、自分が混乱しない範囲を本番前に模擬問題などを使って見極めて下さい。

マークシートは塗らない

マークシートはリスニングパートが全て終わった段階で塗ります。PART1は時間的余裕があるのでぐりぐり塗っててもいいですが、PART2以降はマークシートを塗っている時間が勿体ないです。リスニングは待ってくれません。放送が流れている間は、マークはせず、チェックを付ける程度にしましょう。そして、リスニングパートが全て終わった時に、まとめて塗って下さい。
マークシートの塗り方は、もう一つルールがあります。それは「鉛筆の言う通りにする」というルールです。ルールは簡単:

  1. 鉛筆の先をAの上に置いておき、リスニングを聞く。
  2. Aを聞いてみて、明らかに答えではないと思ったら、鉛筆の先をBに移動させる。
    • Aが答えっぽい、もしくは、Aが間違いとは言い切れないと思ったら、そのまま。
  3. Bを聞いてみて、これも答えではないと思ったら、今度はCに移動する。
    • これが答えっぽい、もしくは、AよりもBの方がそれっぽいと思ったらBに移動する。
    • どちらとも言えないと思ったら、鉛筆はそのままAに置いておく。

というように、常に鉛筆が選択肢のどれかを指している状態をキープしておき、最終的に鉛筆が指している選択肢をマークする。これが「鉛筆の言うとおりにする」というルールです。

リーディングパートの解く順番を工夫する

リーディングパートは、リスニングパートと違い、自分のペースで解くことができます。この自由に使える75分で得点の最大化をするためには、問題を解く順番を工夫して下さい。工夫すると言っても何をすればいいかわからないという人は、まずは以下のことを注意してみて下さい。

瞬殺できる問題から解く

リーディングの問題には、人によっては5秒で解ける文法問題から、どんな人でも1分は必要な文脈把握問題まであります。当然、5秒で解ける文法問題から解いていく方が、時間を有効的に使うことができますね。勿論、文法問題にも色々ありますから、瞬殺できる問題から解くためには、「瞬殺できる問題を見つけるチカラ」と「多くの問題を瞬殺できるチカラ」が必要になります。

多くの設問が付いている問題から解く

これは、多くの人が本能的に逆のことをしてしまうので、注意して見て下さい。特に後半、PART7では、1つの文章の問題と、2つの文章がある問題があります。(これらをそれぞれ「シングル・パッセージ(SP)」「ダブル・パッセージ(DP)」と呼びます。)多くの人は、2つの文章が出てくる後半の問題を避け、1つの文章しかない前半の問題を解きます。しかし、効率性を考えると、必ずしもこれが良いとは言えないことに気がつくでしょう。だって、1つの文章に2つの設問と、2つの文章に5つの設問とでは、どちらの方が得ですか?確かに内容にもよるので一概には言えませんが、場合によってはDPの方が多くの設問を解ける可能性が高くなります。また、もしも全問解けるだけの時間がなくなってしまった時、残り少ない時間で戦う相手は、SPがいいですか?DPがいいですか?試験終了間際の自分の心理状態を考えると、私は、SPを残しておきたいと思います。最悪問題を捨てるとしても、捨てる設問が少なくて済みます。
試験時間は限られています。難しい問題より簡単な問題を、得点効率の悪い問題よりも、得点効率の良い問題を解くようにして下さい。