2ヶ月後のTOEICのために要点やテクニックをまとめてみた(その2:各パートに対する基本的姿勢はこれだっ!PART1 & PART2)
2回目は、前回に引き続き基本事項を押さえていきます。各パートに対する基本的姿勢を書いて行きたいと思います。
今回はPART1とPART2についてです。
PART1 人が写っているか、いないか。写ってるなら、それは何人?
PART1は写真に関する説明として正しいものを選ぶ問題です。写真は10枚あり、そのほとんどに人物が写っていますが、一方で確実に1枚は、人物がほとんど写っていない写真があります。人物が写っていても、メインとなる人が1人の写真、2人の写真、3人以上の写真があり、3人以上の写真には、2つのグループに分けられる場合があります。これらのそれぞれのパターンについて、問題の特徴がありますから、PART1が始まったら、写真の分類から始めましょう。それぞれのパターンに対する基本的姿勢は次の通りです:
- 人物写真全共通
- この人(ら)は何をしているか?
- この人(ら)は何を身に着けているか?
- ここはどこだろうか?
- 2人の人物写真
- この人らは全体としてどのような状態か?
- この人らのひとりひとりは何をしているか?
- 3人以上の人物写真
- それぞれのグループは何をしているか?
- 共通点・相違点はそれぞれあるか?
- 風景写真
- 目立つものがあるか?あればそれは何で、どのような状態か?
- 目立つものがない場合、写真の中には何があるか?
また、典型的な引っ掛け問題として、次のようなものがあります:
- 見ているのは静止画、しようとしているかどうかはわからないから、次のような表現は誤答。
- be putting on O: 「Oを身につけようとしている」
- be being placed: 「置かれようとしている」
- have just Vp.p.: 「丁度Vしたところだ」
全て定番の誤答表現です。これが出てきただけでバツだと思ってもいいくらいです。
PART2 最初の1語を唱え続けろ
PART2の問題は、先読みができません。問題用紙には、30個の"Mark your answer on your answer sheet."が並んでいるだけです。1つの会話が投げかけられるので、それに応答する答えとして適切なものを選択肢から選べ、というのがPART2の問題ですが、先読みが出来ない分、各問いにつき1回しか流れない放送をいかに大切に聴くかが最重要です。とは言っても、全てを集中して聴くのはしんどいので、コツをお教えしましょう。ズバリ、まずは最初の1語をしっかり聞き取ることです。
PART2の出題のうち、半分がwh系の単語から始まると言われています。wh系の単語とは、what、when、where、who、why、which、そしてhowであり、これらの単語から始まる文は、その8割が補足疑問文です。補足疑問文とは、yesやnoで答えることが出来ない質問文のことです。「あなたのお名前は?」に「はい」や「いいえ」では答えられませんよね?同じように、"What's your name?"という質問に対して、"Yes"や"No"では答えられません。whatで始まる質問をされたら、ものの名前を答えるのが普通です。同様に、
- whenで問われたら→時間を
- whereで問われたら→場所を
- whoで問われたら→人を
- whyで問われたら→理由を
- howで問われたら→方法を
それぞれ答えるのが原則です。だから、最初の1語をしっかり聞き取ることが重要なのです。
TOEIC公式サイトのサンプル問題を聞いてみましょう。以下のリンクからサイトに移動出来ます。
サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|TOEIC Program|IIBC
私の言ったことがわかったと思います。質問文の最初の1単語をしっかり聴き取れば、答えとして来るべきものが予想できるのです。
なので、最初の1語を聞き取ったら、その後の選択肢が流れるたびに直前でその1語を脳内リピートするのです。
ヒロ前田が著書で紹介している「脳内リピート」はこれのことです。
脳内リピートとは?
疑問視を頭の中で繰り返しながら選択肢を聞くことで、その正誤を素早く判断するメソッド。
(放送の質問文がWhereから始まった時、)
「Where?」
(A) About five countries at most. How manyに対する応答→だから不正解
「Where?」
(B) By the end of June. Whenに対する応答→だから不正解
「Where?」
(C) Near the corner. Whereに対する応答→だからこれが正解!
ただし、この方法を使うためには、注意しなければならない点が3点あります。
howが聞こえたらその後ろにも注意しろ
howから始まる疑問文は、確かに「どのように」を訊いているわけですが、それはhowだけだった場合です。これが、"How long"だったり"How much"だったりすると、話は変わってきます。howから始まる疑問文は、
- How ~?
- How long ~?
- How far ~?
- How many ~?
- How much ~?
- How old ~?
と、挙げていけばキリがありません。ですから、howが聞こえてきたら、その後ろの単語にも注意を払って下さい。
疑問文と思いきや、提案の可能性も
先ほど、wh系の単語から始まる文は、その8割が補足疑問文であるといいました。では残り2割は何かといえば、それは提案の文です。
"Why don't you take a taxi?"
という文は、「何でタクシー捕まえないの?」という意味よりは、「タクシー捕まえましょ」という提案の意味に捉えるのが普通です。
他にも、
"How about this cake?"
も、疑問文ではありませんよね?「このケーキはどう?」とケーキを勧めている文です。このように、wh系の単語から始まっていても、補足疑問文ではない可能性もあるのです。提案や勧誘の場合もあるということを、頭に入れておいて下さい。
質問すれば答えが返ってくるのが当たり前か・・・・・・?
これはTOEICのリスニングにはつきもののパターンです。質問に正面から答えないパターン、それが答えという時もあります。
例えば、
「これは鉛筆ですか?」
の質問に、
「はい、そうです」「いいえ、違います」
以外の応答は考えられませんか?
- 「それはペンです」
- 「わかりません」
- 「そんなことも知らないのですか?」
- 「私が知っているとでも?」
も、応答としてはアリになります。
これはwh系の質問文よりも、Yes/Noで答えるタイプの疑問文(決定疑問文)で多いパターンです。
"Can I use this copy machine?"
"Ask my boss."
というような感じです。
wh系の質問文では、whichの文でありえます。
"Which restaurant do you like?"
"Either is OK."
みたいにね。
この手の問題は相対的に難しいので、現実的には消去法で答えを出すことになることがあります。
詳しくはまた記事を改めてご説明いたします。