2ヶ月後のTOEICのために要点やテクニックをまとめてみた(その27:PART3の「同一単語の罠」のパターンを知る)


Hail Akid listen to ear-phone / Sham Hardy

TOEICのリスニングパートにおける常套テクニックとして、「放送で聞こえた主要な単語を含む選択肢は罠なので、選択肢から除外する」というものがある。これを知っているだけで、リスニングパートで相当の得点アップを狙うことができるが、今回は、PART3において具体的にどのような罠が仕掛けられているかを紹介します。

PART3における「同一単語の罠」のパターン

音の似ている単語の罠はあまりない

PART1やPART2ではよく出てくる、発音が似ている単語の罠("walk"と"work"など)は、PART3やPART4ではあまりでない。前者は写真を見たり、1文の会話文についての問題なので、文脈による推測が出来ないが、後者についてはある程度分量のある情報量が与えられるため、明らかに文脈に合わない単語は譬え発音が同じであっても罠として機能しないからであろう。

名詞はあっているが動詞が違う

会話に登場した名詞が含まれているが、動詞が異なるので正答にならないパターンです。例えば、会話では"review the document"と言っているのに、選択肢では"copy the document"となっているような状況である。同じ"document"という名詞を含んで入るが、動詞が異なるために結局正答にならない。このような時の正答は、得てして名詞及び動詞の一方もしくは両方が別の表現で言い換えられていることが多い。"review the document"に対しては"check the papers"という具合にだ。

行動はあっているが動作主が違う

名詞も動詞もあっているのに、正答にならないことがある。それは、動作主が設問のものとは違う時だ。PART3の会話文は男性と女性の会話であるが、設問では「男性はこの後何をするか」と問われているのに、選択肢の中に女性がこれから取る行動が書かれている、というパターンだ。この手の罠に引っかからないテクニックは、「動作の内容は動作主が話す」という原則に従うという方法がある。原則的に、男性の次の行動は男性が、女性の次の行動は女性が話す。PART3の設問を先読みする際に、設問の主語には特に注意するべきだ。

時制が違う

名詞も動詞も、そして動作主もあっているのに、それでも正答にならないことが、ケースとしては少ないがある。それは、時制が異なる時だ。会話では男性が"I have sent an e-mail."とあるのに、「男性は次に何をするか」という設問の選択肢に"He will send an e-mail."とある、というような感じだ。これは時制以外は全てあっているために、引っかかる人が多い。対策としては、全体の流れからどの辺りで手掛かりが出てくるかを察知するぐらいしかない。例えばこの「次に何をするか」の設問の手掛かりは、最後の1組の会話に含まれている場合がほとんどだ。中盤に聞こえた内容がこの設問の選択肢に含まれていたら、これは罠であると思ったほうが良い。

参考記事:その19:PART3の「次の行動」問題の手掛かりパターン