2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

"A New English Grammar, Logical and Historical"の"h"に関する記述 まとめ

内容的には「hの話」シリーズなのですが、余りに資料的なので番外編ということで。先日、英語の"gh"について扱ったときに、"strong h"という表記が参考文献にありました。hの話(その8:英語の"gh"とドイツ語の"ch")これについて、著者の田中は同書の中で「…

ひらがな・カタカナ裏話(その5:字源の漢字の裏を取る(後編))

ラスト4字を紹介します。前回:ひらがな・カタカナ裏話(その4:字源の漢字の裏を取る(中編)) へ(部) 「へ」が「部」から生まれたという話は、以前ご紹介したとおりです。参考:ひらがな・カタカナ裏話(その2:「へ」が「部」から出来たって本当?)日…

ひらがな・カタカナ裏話(その4:字源の漢字の裏を取る(中編))

前回の続きです。前回:ひらがな・カタカナ裏話(その3:字源の漢字の裏を取る(前編)) し(之) Meshi / kzys 「し」の書体として上に「丶」が打たれるものがあるので、「之」が由来というのにはそんなに違和感はないのですが、 それにしても「Z」のよう…

ひらがな・カタカナ裏話(その3:字源の漢字の裏を取る(前編))

ひらがなの由来の中には、「それホント?」と言いたくなるようなものがあります。 過去に記事にした「み」や「へ」は、そんな思いから記事にしたものです。 この2つは、元の字とされる「美」や「部」と大きく形が異なるため、その成り立ちに疑問が湧いた字で…