2ヶ月後のTOEICのために要点やテクニックをまとめてみた(その16:PART7のNOT問題を手際良く解く)
「NOT問題」とは、文字通り問題文に"NOT"を含むもので、「〜でないものはどれか」という形の問いかけをしてくる問題のことです。問題文には必ず大文字で"NOT"と書いてあるので、見過ごすことはまずないでしょう。今回は、この「NOT問題」について、書いてみようと思います。
「NOT問題」に対しては全文サーチ
「〜でないものはどれか」という問いかけに対して正答を導くためには、4つの選択肢のうち3つが「〜である」ということを示し、残ったひとつを答えとする、という方法しかありません。ないものを見つけるというのはそういうことです。所謂「悪魔の証明」ってやつですね。なので、原則的には問題文をくまなく読んで、含まれている3つを見つけるしかありません。3つを見つけるまでは、答えにたどり着けないわけですから、必然的に他のタイプの問題より時間が掛かってしまいます。しかし、いくつかのパターンでは、探すエリアを絞り込むことができ、時間の短縮が狙えるものもあります。
ツアー広告
ツアーの広告などで、いくつかのプランが紹介してあるものは、その紹介部分に焦点を絞り込むことができます。例えば、広告には、4つのツアーの行程とその催行曜日が書いてあり、
- 金曜日に見ることができない観光地はどこか?
という質問文が出てきた場合は、行程と催行曜日が書いてある部分を真っ先に読みますよね。
サービスの内容
「無料でサービスを受けることができないものはどれか」のような質問文のパターンです。例えば、新しくできたフィットネスクラブのオープニングキャンペーンのサービス内容や、レストランのコースメニューの内容、パックツアーの中身など、多彩なコンテンツが考えられます。このような文章で、
- オープニングキャンペーンで無料で受けることができないものはどれか?
- レストランのコースメニューに含まれていないものはどれか?
- パックツアーに含まれていないものはどれか?
という質問文がでてくるパターンです。このパターンでは、まずは選択肢に含まれている単語を本文からサーチし、見つかったらその周辺を見るというのが定石となります。選択肢とは表現が異なっている場合もありますので、選択肢と類似した意味の単語も頭に入れておくと早く解けます。また、このパターンの問題では、選択肢が絞り込めないことがあります。それは、コース内容の紹介部分とは少し離れた部分に最後の選択肢があることがあるからです。例えば、問題文の別の部分で
- シャワーを利用される方にはタオルを無料で貸し出しておりますので、受付にお申し付け下さい。
- 全てのコースにおいて、食後にコーヒーまたは紅茶をサービスいたします。
- 今なら、オーシャンビューレストランでの朝食券をセットいたします。
と書かれているパターンなどがそれです。後ひとつが見つからないという時は、このような文章が書いてないか探してみて下さい。
▶海外のレストランに行くと、写真がないのが普通なので、どんな料理なのか想像できないのがツラいですよね。数少ない想像のできる料理を結局選んでしまうことになるから、大体ピザかパスタかサンドイッチになってしまう。
DPの場合は情報の照合が必要なことも
2つの文章からなる問題(ダブル・パッセージ:DP)のときにNOT問題が出てきたら、2つの文章の情報を照合する必要がある場合もあります。例えば、
- 「ツアー日程表」と「興味を持った人の問い合わせメール」
- 「ラジオ番組表」と「番組の内容についての問い合わせメール」
などが考えられます。このような問題で、
- Aさんが見ることが出来ない観光地はどこか?
- Aさんが聴くことができない番組はどれか?
というパターンです。このようなパターンでは、一方の文章でコンテンツの日程を、もう一方のコンテンツでAさんの都合を調べ、それを照合して答えを導き出す必要があります。曜日がキーワードになっている場合はラッキーです。何故なら、曜日は言い換え表現が出来ないから、すぐにピックアップすることができます。