2ヶ月後のTOEICのために要点やテクニックをまとめてみた(その10:PART2における選択疑問文の正解・不正解パターン)

そう言えば、このシリーズのタイトルですが、この記事を書いている段階でTOEICまでもう2ヶ月を切っているんですよね。でも途中から「1.5ヶ月」って変えた所で、検索しづらくなるだけですし、統一性なくなりますし、そして何より、別に2ヶ月前の人はここから、1ヶ月前の人はここから読み始めるといいですよ、という内容にはしていないので、まぁこのまま、試験1日前になっても「2ヶ月後の〜」のタイトルを使い続けていこうかなと、そんな決意をしたところで。

今回のテーマはPART2の選択疑問文です。選択疑問文は「Aにします?Bにします?」という形の質問文です。

  • "Do you have some coffee or tea?"

くらいの文であれば可愛いものなのですが、最近のTOEICではこんな短い選択疑問文は出て来ません。

  • "Is there any task to be done today or will you go drinking with us?"

というように、2つの文をorで繋いでいるパターンが多いですね。このように、最初に放送を聞いているうちは、ただの決定疑問文(Yes/No疑問文)だと思っていたら、突如"or"が出てきて終わると思っていた文が続き軽いパニックになる、というのが、PART2における選択疑問文を落とす流れになっています。この対策としては、心の準備と頭の準備がそれぞれ必要であると私は思います。心の準備というのは、決定疑問文が流れても、気を抜かないこと。もしかしたらこの後に"or"が出てきて選択疑問文になるかもと心しておく。で、頭の準備というのは、質問文が選択疑問文だとわかった瞬間に、正答のパターンを瞬時に頭に用意し、それから解答の選択肢を聞くというものです。幸い、選択疑問文の正答パターンはそんなに多くありませんから、しっかりマスターしてしまいましょう。

選択疑問文の正答パターンはこれだ

「Aがいいですか?Bがいいですか?」という放送が流れた時に、正答になる選択肢は以下の様なものが殆どです。

Aがいいです。

一番素直な正答パターンです。このパターンのように、質問文に含まれるAという単語を解答時にも繰り返す可能性があるため、選択疑問文の問題の場合は、TOEICのリスニングの典型的なテクニックである「質問文に含まれている単語を含む選択肢は不正解である」は使えません。また、Aというフレーズをそのまま繰り返してくれるとは限らず、A'という言い換え表現であるときもあります。

  • "May I ask you some questions or are you busy now?"
  • "Sorry, I'm now tied up with urgent tasks."

これは、"be tied up with O"が「Oで手がふさがっている」「Oでいっぱいいっぱいである」という熟語が"busy"と呼応しているということがわからないと、選べない正答です。PART2に限らず、TOEICには言い換え表現がとても多いので、コツコツと地道に覚えていく努力が必要です。


Oven roasted french fries / Gudlyf

更に、Aを選ぶことを明言せず、それを踏まえた質問を返すというパターンもあります。

  • "Would you like fries or drink with that?"
  • "What kind of drink do you have?"

これは「ご一緒にポテトか飲み物はいかがですか?」という質問に対し、飲み物を選ぶことを前提に、「飲み物は何がありますか?」と聞いているわけです。日常でもこういう会話は普通にありますよね。

どちらでもいいです。

これもよくある正答パターンです。この表現はいくつかあるので、どれが来ても大丈夫なようにしましょう。

  • "Either is OK."
  • "Anything is fine with me."
  • "It doesn't matter either way."
  • "It's all the same to me."

などなどです。

どちらもいりません。

あんまりないですけど、こういうパターンもあります。

  • "Neither sounds good to me."

と、neitherを使うことがあります。因みに、このneitherや先ほど出てきたeitherは、英米で発音に違いがあるのでご注意下さい。アメリカ英語では「イーザー(/íːðər /)」「ニーザー(/níːðər /)」で、イギリス英語では「アイザー(/áiðər/)」「ナイザー(/náiðər/)」となります。

Cにします

AもBも選ばず、3番目の選択肢を選ぶこともあります。

  • "Will you go the conference by cab or shuttle bus?"
  • "Bob will drop me off. Will you go with me?"

と、「タクシーかシャトルバスか」という質問に「ボブが送ってくれる」という答えを返すこともあるわけです。

前提条件はなんですか?

逆に質問するパターンもありますね。これは、先ほどの「Aにします」の延長にある質問ではなく、その質問に答えるために必要な前提条件を問うているパターンです。

  • "Is there enough brochures or do we need order more?"
  • "How many people will come?"

というように、「パンフレットは充分ですか?それとももっと注文します?」という質問に対して、「何人来る予定なの?」と前提条件を質問しているわけです。

不正解のパターンはこれだ

一方で、選択疑問文の正答になり得ないパターンもあります。

Yes/Noから始まる

「Aがいいですか?Bがいいですか?」の質問に「はい」や「いいえ」で答えることはありませんよね。英語でも同じです。YesやNoで選択肢が始まったら、すぐに除外しましょう。

SureやOKから始まる

これもないです。「わかりました」「OK」で応答はしません。しかし、先ほど「どちらでもいいです」であったように、文頭で無ければOKが入ることはあります。

Ohから始まる

これといった理由があるわけではないですが、Ohで始まる選択肢が正答になることもないでしょう。大体の場合、全く関係ない内容を話していることが多いです。