2ヶ月後のTOEICのために要点やテクニックをまとめてみた(その23:時制問題を5秒で解くためのキーワード集)

PART5の文法問題では、時制や態を問われる問題が出る。時制や相(ここでは学校文法における所謂「完了形」と「進行形」を相に含めたい)、態(能動態・受動態)の異なる選択肢が与えられ、その中から適切なものを選ぶというものである。
今回は態は置いておいて、時制と相に関する問題について、その解法を解説して行きたい。
この手の問題を解く方法は、問題文の中から手掛かりとなるキーワードを見つけるのが定石であり、しかもこれらのキーワードはほとんど限定されているので、これらを覚えてしまえば時制・相の問題は5秒で解くことが出来てしまうのだ。このキーワードが使われているということは、時制はこれだ、という具合である。
以下に、それぞれの時制・相でしか使うことの出来ないキーワードを示す。

時制を限定するキーワード

現在時制

現在時制は、現在のことや、現在の習慣、普遍の真理を述べるときに用います。

  • now
  • every day
過去時制


The Beatlesの"Yesterday"の歌詞には、
"Yesterday, love was such a easy game to play,
Now I need a place to hide away"
というフレーズがあります。

過去時制は、過去のことや、過去の習慣、歴史的事実を述べるときに用います。

  • yesterday
  • ago
  • last ... (last week, last monthなど)
未来時制

未来時制は、未来のことを述べるときに用います。

  • tomorrow
  • next ... (next week, next monthなど)

また、選択肢の直前にwillやbe going toなどの未来表現があれば、確実に未来時制です。

相を限定するキーワード*1

進行形

進行形は動作が今まさに行われていることを述べるときに用います。
進行形を限定するキーワードというものは存在しません。なので、正答として進行形を選ぶときは、直前にbe動詞があり、受動態を取らないことが明らかであり、その上で、他の3つの選択肢が不適当であるときです。進行形を答えとするときは、得てして消去法になります。
▶進行形のイメージは、NHK教育『ハートで感じる英文法』においての大西泰斗先生の「ワシャワシャ」「躍動感」という説明が、凄い衝撃的だったのを今でも覚えています。上のテキストは持っていませんが、久しぶりに感覚からのアプローチを勉強し直してみるのもいいかもしれませんね。本屋さんで見たら考えますか。

完了形

完了形は動作の完了の他、継続や経験を述べるときに用います。

  • for [期間]
  • since [時点]
  • just
  • already
  • yet
  • once, twice, [数詞] times

時制問題で注意すること

時制・相の問題では基本的には以上のことを頭に入れて解けばいいのですが、ひとつ、注意する点があります。中学英語の時からさんざ言われている「未来時制における時や条件を表す副詞節」のお話です。この場合は、未来時制であっても未来表現を用いず、現在形で書くというお決まりでした。英文法は他の言語に比べて時制の一致に五月蝿い上に、単純未来のwillというものを採用していながら、時や条件には話者の意思は介在しないからwillやbe going toなどの未来表現を用いるべきではないという、学生には非常に腑に落ちないルールなのですが、ルールなので仕方ないです。(まぁ「時制の一致」と「単純未来のwill」を否定すれば、先の理由でwillなどは使わないという説明はできますけど。)なので、未来時制の文の中に以下の接続詞から始まる副詞節がある場合は、現在形の選択肢を選んで下さい。

  • if
  • until (till)
  • when
  • after
  • before

*1:本当はこの下のカテゴリーは「進行相」「完了相」とするのが正確なのですが、あまりにもこの表現が馴染みがないので、便宜的に「進行形」「完了形」でカテゴライズしています。相はあくまで概念であり、それを示すのが形なわけですから、本当はちょっとおかしい。因みに、私は英文法において「未来形」という言い方は認めない派です。