2ヶ月後のTOEICのために要点やテクニックをまとめてみた(その24:関係代名詞との関係強化を図る)

文法問題で必ず出ると言っても良い関係詞の問題、今回は関係詞の中でも基本である関係代名詞の問題について、解答時間の短縮が出来るテクニックをご紹介いたします。
一応復習ですが、関係代名詞とはここでは以下の6つを指すこととしたいと思います*1

  • who: 先行詞が人の時の主格
  • whom: 先行詞が人の時の目的格
  • which: 先行詞が人以外の時の主格及び目的格
  • whose: 先行詞が人及び人以外の時の所有格
  • that: 上記の内、who, whom, whichの代わりに用いることが出来る(使うには一定のルールがある)
  • what: 先行詞の機能を含んだ複合関係代名詞

TOEICの問題では、以上の6つの関係代名詞の他に、前置詞とセットにしたもの("in which"とか)が交じることもあります。

空欄の直前・直後の要素で選択肢を絞る

空欄直後に主格代名詞であることが確実な代名詞(I, he, she, we, they, this, that, these, those)がある

この時は、空欄に入るのは目的格の関係代名詞(whom, which, that)かそれに前置詞をセットにしたもの、もしくは複合関係代名詞whatが入ります。
一応理由を述べますと、関係代名詞の直後にこれらの代名詞があるということは、関係代名詞から始まる副詞節の中には主語の要素が既に備わっているということを意味しており、空欄に主格の関係代名詞が入ることはなく、また、代名詞に直接所有格を繋げることは出来ないため、所有格の関係代名詞も選択肢から除外されるからです。

空欄直前に動詞

この時は、複合関係代名詞whatしか選択肢としてありえません。これは、先行詞がないということを示しており、普通の関係代名詞は使うことはできません。今回は関係代名詞に含みませんでしたが、what以外の複合関係代名詞(whoeverやwheneverなど)もありえます。関係副詞(whenやwhereなど)もありえなくはないですが、あまり考えられません。

空欄直前にカンマ


Mafia...or just businessman / erik ERXON

この時は、問答無用でthatを使うことはできません。関係代名詞の直前にカンマがある時、関係代名詞は接続用法(非制限用法とも)で用いられているので、この時にはthatを使うことは出来ないというルールです。

▶関係代名詞の継続用法は、先行詞について補足情報を加える表現で、これを使わないと、大変なことになる文が出来上がったりします。例えば、"I have a father who is working in New York."なんて書いてしまうと、ヤバいです。この文は暗に「ニューヨークで働いでいるパパがいるけど、他にもパパがいる」ということを示しているからです。whoの直前にカンマ","を入れることにより、そういうニュアンスを消すことができます。

選択肢のバリエーションから絞る

[前置詞] + that

これは、関係代名詞thatを目的格で使ったとしてもルール違反になりますので、この選択肢は瞬時に除外しましょう。前置詞と一緒に使える関係代名詞は目的格であるwhomとwhichだけです。

空欄直前にカンマがないときに、選択肢にwhoとthat、whichとthat、whomとthatがある

この時は、両方とも答えになりません。それは、thatの除外要件がないときは、どちらも答えになりえてしまうからです。答えが2つ以上あることはありませんから、どちらも不正解でなくてはいけません。勿論本当は、関係代名詞thatはこういう時に使うべきというある程度の決まりはあるので(先行詞の限定性が強い、先行詞が不定代名詞、先行詞が補語など)、2つの選択肢があってもどちらかのほうがbetterであるという判断はできるのですが、これはあくまでも傾向なので、100%でない決まりは試験に出せないため、以上のような判断をしても差し支えないと言えます。

以上のルールを、関係代名詞の基本的なルールと併せて使うことにより、解答の時間短縮が出来るようになります。慣れれば一瞬で出来るようになるので、是非身につけて下さい。

*1:詳細な文法書では擬似関係代名詞のasとかbutなどを関係代名詞の仲間としたり、複合関係代名詞についても他にもwhoever等の-ever系がありますが、TOEICの出題パターンを鑑み、ここでは除外及び省略します。