2ヶ月後のTOEICのために要点やテクニックをまとめてみた(その6:占い師とデイトレーダーはPART1が苦手)

前回で各パートに対する基本姿勢を示しましたので、今回からはそれぞれのパートでの具体的な注意事項やテクニックを、順不同で紹介していきます。
今回は、たまたま、PART1ですが、次回がPART2だとは限らないのでご注意下さい。

そんなことが分かるなんて、さてはあなた、この現場にいましたね?

PART1の問題は人が写っているか否かで問題の傾向が異なるというのは、前にお話したとおりです(その2:各パートに対する基本的姿勢はこれだっ!PART1 & PART2)。今回は人が写っている場合のお話を中心に行います。


小太爷坐椅子 / 夜雨

人が写っている写真の時の典型的な引っ掛けは、「〜をしようとしているところだ」や「〜という(一瞬の)動作をしているところだ」という表現です。何故これが引っ掛けになるかと言えば、そんなことは写真からではわからないからです。
例えば、右の写真を描写する選択肢として、「彼は丁度座ったところだ」とあったとします。本当に彼は座ったところでしょうか?もしかしたら、椅子から立とうとしてるところかもしれないじゃないですか?そんなことは、現場にいた人にしかわかりません。
このような、一瞬の動作を表す表現は、得てして不正解です。具体的には、

  • be putting on O
  • have just Vp.p. (ただしVは動作を表す動詞)

は典型的な不正解の選択肢です。
「動作を表す動詞」というのは、動きを表す動詞であり、対立概念は「状態を表す動詞」です。
「歩く」「走る」「食べる」「飲む」「読む」「書く」は動作を表す動詞、
「生きている」「知っている」「滞在している」「寝ている」「いる」は状態を表す動詞です。
英語で言うなら、liveやknowやstayやsleepやbe動詞は状態を表す動詞です。
因みに、1つの動詞だけど、動作を表す動詞としても状態を表す動詞としても使えるものがあるので、その動詞には注意して下さい。
sitなんかは正にそれで、sitが動作を表す動詞として使われていれば不正解ですが、状態と表す動詞として使われていれば正解です。
"He has just sat down on the chair."は不正解ですが、
"He is sitting on the chair."は正解ですので、ご注意下さい。
目印としては、やはり"have just Vp.p."の形です。
それと、良くPART1の不正解選択肢の代名詞として出てくる"be putting on O"「Oを(今まさに)身に着けている」ですが、一方で、"be wearing O"「Oを身に着けている(状態でいる)」は不正解とは限りません。前者は動作を表していますが、後者は状態を表しているからです。

また、「〜しようとしているところだ」も不正解の選択肢です。だって、それこそ、そんなことは当の本人にしかわかりませんよね?もしかしてあなたは占い師か何かですか?それとも、先読みが完璧な天才デイトレーダーなのでしょうか?

  • be about to V
  • be almost finished

の表現を含む選択肢を選ぶ人は、想像力豊かなのでしょうが、TOEICのPART1ではその逞しい想像力は封印して下さい。

今回はもうひとつ、PART1についてお話します。

抽象的な単語への言い換えに気をつけよ

PART1の選択肢では、写真に写っているものを、抽象的な単語で言い換えてくることがあります。この抽象的な単語を知らないと、正解の選択肢を見過ごしてしまうことになるのです。ですので、そういう単語はPART1対策としてしっかりばっちり覚えて下さい。

  • item (アイテム:商品を指す)
  • instrument (装置、楽器)
  • machine (機械)
  • vehicle (乗り物:自動車などを指す)

これらの単語は、頻出の単語です。


Selling Pictures / garryknight

このような写真に対して、"He sells some items."というのは正解の選択肢ですし、


Playing Instruments Beside Apple Tree that Inspired Newton / ethantw

このような写真に対して、"They play instruments on the street."は正解の選択肢です。

このような抽象的な単語への言い換えに慣れておいて下さいね。