2ヶ月後のTOEICのために要点やテクニックをまとめてみた(その31:PART7の意外なヒントたち)

PART7対策として、1週間ほど前にヒロ前田「TOEICテスト究極のゼミPart7」アルク を買ってミニ模試以外の全章を終えたのですが、その中で気づいたことを今回の記事に致します。
PART7は最終パートにあるリーディング問題であり、分量も相当に多いために、如何に短時間で情報を読み取るかが大きなカギになります。多くの人が、問題の本文を読むのに精一杯だと思いますが、実は本文以外のところにも、読解の助けになるヒントが隠されているのです。今回はそれらについて紹介してみます。

PART7の意外なヒントたち

各問題の最初の説明
意外!

リスニングセッションやPART7以外のリーディングセッションでは、問題の説明に関する放送や記述は一切無視し、問題の先読みや解答に集中するというのが鉄則でしたが、殊PART7に関しては、2秒でいいので各問いの最初の説明文に目を向けてみて下さい。そこには、例えば

  • Questions 153-155 refer to the following advertisement.


College Campus Bulletin Board / Jeffrey Beall
▲「掲示板」を意味する"bulletin board"というフレーズは、
PART1のリスニングで出てくることがありますから、
ついでに覚えておいて下さい。発音は「バレティン・ボード」です。

などと書かれているわけですが、この一文から分かることがあります。それは「この問題に出てくる文書は広告である」ということです。なんだそんなことかとお思いでしょうが、これは大変重要なことです。何故なら、その文書が何かによって、質問に対するヒントがどこにあるかが推測できるようになり、解答スピードを早めることができるからです。例えば、スタッフ募集の広告であれば、最初に店の紹介、次いで募集要件や採用条件、最後に面接日程や連絡先などが書かれるのが定番です。このことがわかっていれば、質問文で「採用条件に含まれていないものはどれか?」という問いがあった時に、すぐに該当部分を調べることが出来るのです。また、最初に文書の種類がわかっていれば、顧客向けの広告かと思ったらスタッフ向けのメモだった、などという勘違いも防ぐことができるのです。

手紙等の最初の日付

手紙やメールの差出人や宛先は見るのに、日付は見落としてしまうという人が結構います。しかし、この情報が問題を解く上で必要になることがあります。それは、「セミナーの申し込みの締め切りはいつか?」「オフィスの移転はいつ完了するか?」などのような日程を問う問題です。この問いに対するヒントが本文中に具体的に書いてあればいいのですが、「来週末」「今月いっぱい」などのように書かれていると、今がいつなのかを把握しないと解けないわけです。そこでヒントになるのが手紙等の最初に書かれている日付なわけです。本文中のやりとりだけで今がいつなのかを勝手に推測してしまうことがありますが、折角手紙が書かれた日付が書かれているのですから、そっちを使わない手はありません、というか、本文中の情報だけから推測すると間違うことがありますから、必ずこっちを見るようにして下さい。

メールのFrom、Toにあるアドレス
盲点!

メールの差出人や宛先は、本文中にもありますし、From欄、To欄にも名前が書かれているので、そこから誰から誰へのメールなのかはわかります。しかし、今回注目するのは、各欄の後半に書かれている具体的なメールアドレスです。メルアドなんて何になるのかと普通は思いますが、見て欲しいのは@以降のドメインです。ここには、企業であれば企業名が、教育機関や公共施設であればその名前が含まれています。そこから、送り手・受け手の所属組織がわかるのです。このことから、そのメールがどのような状況で書かれたのかがわかり、ひいてはメールの内容について、間違った推測をすることを防ぐことが出来るのです。双方の所属組織が同じであれば社内メールであることが、違う企業であれば仕事の依頼や取引などについてのメールであることが推測出来ます。例えば、求人広告とメールのダブルパッセージであった時に、メールの方は求人に対する応募メールなのではないかと勝手に推測して読解を始め、実は求人広告の内容修正を依頼する社内メールであったという失敗を防ぐことが出来るのです。これも2秒で確認できるので、具体的なメルアドが書かれている場合は、さっと目を通して下さい。とんだ勘違いを防ぐことが出来るかもしれません。