まさかのためのヒンディー語講座(その0:文字を書いてみよう)

No curves, no grace,  no serifs. #hindi #letters
No curves, no grace, no serifs.
#hindi #letters / ruSh.Me

諸事情でヒンディー語始めました。

ヒンディー語*1はインド北部で話されている言語で、インドの公用語(連邦公用語)です。そもそも「インド」という言葉と「ヒンドゥー」という言葉は由来を同じくしているわけですから、とてつもなく大雑把に言って「インド語」と解しても大きく間違っているわけではありません*2
さて、そのヒンディー語を表す文字ですが、デーヴァナーガリー文字(ナーガリー文字とも)という、所謂「インド文字」というものを使います。ハングルやアラビア語を学ぶ時と一緒で、まずは文字を覚えるところからスタートです。テキストによってはラテン転写表記を使って文字の学習を避けるものもありますが、私はこの方針には反対なので、しっかり文字を勉強してから文法に入ります。と言っても、完璧に覚えきれるまで先に進まないなんてことはしません。ある程度覚えたところで次に進みます。でないとモチベーションが続かないので。

私は右の町田和彦「ニューエクスプレス ヒンディー語」で勉強していますが、文字の学習については大阪外国語大学の「ヒンディー語独習コンテンツ」も併用しています。

ヒンディー語独習コンテンツ 第1課

ラテン文字以外の文字を独習するときの弊害なのですが、世に出ているテキストはほぼ全てが活字で書かれているので、実際に手書きで書く時はどうすればいいのかがわからないことが往々にして多いのですよね。特にアラビア文字デーヴァナーガリー文字は、つくりがラテン文字とまるで違うので、想像も出来ない。結果として、活字の真似をして変な文字を書いてしまうわけです。
それを防ぐためにも、上で紹介した大阪外大の動画コンテンツは大変有用です。これを見ていて面白いのは、先生の書き順がメチャクチャだということです。実際のところ余り書き順は守られず、そもそもヒンディー語を手書きで書く時は上の棒(シローレーカー)を省くことが多いのです。正式な書き順はこの上の棒を最後に書くのが決まりなのですが、この先生は最初に書く癖があるようで、動画の途中で他の先生に怒られていますね。書き順については、動画の先生ではなく、テキストなどを参考にしましょう。

*1:「ヒンディー」という言葉だけで「〜語」の意味まで含んでいるので、「ヒンディー語」という表記は畳語的ですが、慣例に従って以降でも「ヒンディー語」と表記します。

*2:勿論、インドは多民族・多言語国家ですから、あたかもヒンディー語をインドの唯一の言語として扱うのは間違いです。「インド」という国名だって対外的な呼び名で、ヒンディー語では「バーラト」と呼んでいるわけです。「ジャパン」と「日本」の関係と同じです。